だから似たような名前が多すぎるのよ

2017年2月22日。

バスで着いたのは、ちゃんとハノイだった。

朝7時から街歩きへ出発。

今日はやるべきこともあるから、早めに動くぞ!

 

ホアンキエム湖の朝も早い

ホアンキエムという湖に近い宿なので、まずはそこへ向かう。

街中の湖。なんとなく、上野の不忍池みたいな雰囲気。

朝イチのお掃除を眺める。

公園のそばでは、朝の健康ダンスが行われていた。

ゆったりかと思いきや、なかなかリズミカル。

赤い扇子が特徴的。

公園沿いの露店でおばちゃんが売っていたバインミーで腹ごしらえ。

2つで約200円。

 

日本では「きついにおいの草」扱いしていたパクチーも、今や貴重な生野菜。

これがないと、もう物足りない体になってしまった。

 

そのあとは、目に入ったハイランドというカフェで座ってゆっくり街を眺める。

テーブルも椅子も大きくて、コーヒーはカップで運ばれてきた。おいしいケーキもある。

と、都会を感じる!

2人分で約500円。

 

広い道路を、バスもバイクもたくさん走るハノイ。

心なしか、ホーチミンよりも密度がすっきりしている気がする。

朝だからかな?

 

10時を過ぎ、周りのお店も開き始めたので、街歩きを再開。

 

栗かな?食べるの大変そうだな~と思って素通りしたけど、よく見たら違うかもしれない。

これは一体…。買ってみればよかったなぁ。

 

こちらは買ったおやつ。

たぶん揚げバナナ…と、たぶんドーナツ。

ちょっと油が怪しかったものの、甘くておいしい。

3つで約75円。

 

かわいいアオザイなどを売っているお店。

右上のピンクの服は、日本では外国人観光客向けのお土産屋さんにあるテロテロな生地の着物っぽい。

ベトナムでも観光客向けのものなんだろうか。

 

さて、そろそろ本日のメインイベントに取り掛かろう。

 

明後日のハロン湾クルーズの予約!

ドンホイとは違って、料金も内容もピンからキリまである。

そして、ダナンのときのように旅行会社の名前はやたらと同じだったり、似たようなところが多い。

 

ちなみに、この紙はツアー内容の比較を説明してもらったもの。

スタンダードとデラックスがあって、基本は「送迎、ハロン湾クルーズ、ランチ、洞窟見学」のセット。

バスや船のグレード、ランチの豪華さ、行ける洞窟、あとはカヤック体験の有無で料金が違ってくる。

 

疑心暗鬼の旅行会社めぐり

とにかくいくつかあたってみよう!

ということで、ツアーの料金と内容を聞きつつ、お店や人の雰囲気を見ていく。

 

ちなみに、ベトナムでは「The Sinh Tourist」という会社が大手で安パイとのこと。

じゃあ、ここは?

「The Sinh Cafe Tourist」

ニセモノだね!

 

一応、中に入って色々聞いてみる。

まだ最初だから相場は分からないけど、ツアーとしては十分なのではと思える内容だった。

 

ここは?

「The Sinh Tour」

う~~ん、ニセモノですね!

ちなみに、ツアー料金はここが1番安かった。

 

さて、こちらは?

話を聞いた感じ、一番強気な(まともな?)料金で、スタッフさんはガツガツせず余裕があった。

そう、こちらは……ニセモノです!

 

本物は「The Sinh Tourist」の看板を掲げている店…と言いたいところだけど、そんなのはいっぱいあった。

みんな「うちが本物!」と言ってくる。

公式サイトで住所を調べて、地図を見ながら行くのが一番安心。

 

だけど、例えばバインセオの場合は、人気店とニセモノでは違うバインセオが出てくるだろうから、なんとしても人気店に行きたい。

では、ハロン湾ツアーはどうなのか?

どのツアー会社だろうと、景色は同じなのでは?

ぼったくりだとか、ハロン湾という名前の土産屋に行くだけとか、そういう詐欺じゃなければ…奇岩が見られればそれでいいのかも。

 

だんだんと、そんな考えになっていった。

一応、本物の店の場所は調べていたのだが、いざ現地に行くと本当にニセモノだらけで探すのが面倒になってしまった、というのもある。かなり。

 

そして結局、どこを選んだのか。

選ばれたのは…2番目のニセモノ! 1番安いところです!

こちらがツアーのチケット。1人約2500円。

送迎、クルーズ、ランチ、洞窟の最安スタンダードプラン。

「カヤックは?バンブーボートはつける?」と聞かれたけど、今は冬。

とてもカヤックしたくなる気温ではないのでナシにしてもらった。

しかし、ピックアップが5時半から8時って、けっこう幅あるじゃん…。

 

まあ、とにかく決まった決まった!用事終わり~!

こうやって何軒もまわって比較や交渉するのは、体力も気力もごっそり持っていかれてしまう。

あとはゆっくり散歩して、ハノイを楽しもう。

 

解放されし街歩き

ちょうどお昼どきなので、近くの繁盛してそうなお店にふらり。

ごはんは食べられそうだけど、何屋さんだろうか?

メニューを見てみると…Xoi ngoに、Xoi xeo。知らない料理だ。

英語の説明がありがたい。

Xoi ngoは、蒸したもち米にとうもろこし。おこわみたいな感じかな。

Xoi xeoは、もち米にドライ玉ねぎと、脂?

あとは鶏を焼いたり茹でたり。

目玉焼きや、何らかの肉のパテ。

うーん、どれにしよう。

目の前で店員さんが料理をつくりまくっている。

運ばれていく料理を見ると、圧倒的にXoi xeoが人気のようだ。

じゃあ、それください!

そしてやってきたのがこちら。お肉のパテも頼んでみた。

Xoi xeoは、もち米の上にマッシュポテトみたいなものが乗っている。なにこれ?

食べてみると、やっぱりマッシュポテトっぽい食感だけど、なんか違う。なにこれ?

でもおいしい!

 

もちもちの米と、マッシュサムシングが合わさって面白い食感。

味はけっこうあっさりだけど、フライドオニオンがやっぱりおいしい。

2人で約300円。

 

あとで調べてみたところ、マッシュされていたのは緑豆だった。

そして、全体的にあっさり味だったのは、何かトッピングするのが基本だからのようだ。

豚角煮とか、ソーセージとか、いろいろモリモリのっけて食べるものらしい。

なるほど~。

 

ハノイの夜はビアホイ

18時前には、空が暗くなってきた。

その代わり、街が光で明るくなってきて、昼よりにぎやかに感じる。

バイクも増えてきた!

ここは水上人形劇のシアター。

ホイアンで観たような感じかな。

一瞬モザイクかと思ったけど、絶妙な位置にある照明だった。

ハノイ旧市街を歩き回って、ホアンキエム湖に戻ってきた。

フーテック橋がライトアップされて幻想的。

 

こちらはショッピングモール。

新年の装飾がとっても華やかで、ウェディングフォト祭りが開催されていた。

 

銀座のようなキラキラの通りを抜けて、我々は新橋へ。

地元のおじさんたちでいっぱいの、オープンなお店。よさそう!

こういうお店は、ビアホイと呼ばれる大衆酒場。

屋外や開放的な店舗で、ビールより安いビアホイを飲むことができる。

ベトナム北部の文化なのだとか。

 

さっそくビアホイを注文。1杯50円。ごじゅうえん…。や、安い。

水牛と空心菜のガーリック炒めもおいしい。サッパリしたビアホイと合う。

2人で1杯ずつ飲んで、料理をちょっと食べて約800円。

 

いいなぁ。いつかまた夏に来て、ビアホイ飲み放題したい。

 

店内はにぎやかでなごやか。

みんなビアホイを飲みながら、楽しそうにおしゃべりしていたのが印象的だった。

なんなら外もなごやか。

みんなが興じているボードゲームは、コー・トゥオンというベトナムの将棋のようなもの。

コマが円くて、「HUNTER×HUNTER」の軍儀にちょっと似ている。

 

シメのスイーツ。

ベトナムといったらチェー。ハノイといったらチェーなのである。

できれば、冬季限定の温かいチェーを食べてみたい。

せっかく冬のベトナムにいるんだから….。

しかし、こちらのお店にはなかった。冷たいあずきチェーを震えながら食べたのだった。

同じように夜スイーツをたしなむ人々。

しかし、半そで?

こちらはダウン着たいくらい寒いのだが。

 

ベトナムっぽい夜の通りと、とおるさん。

明後日のハロン湾クルーズが終わったらハノイを出るから、明日も街の観光に勤しもう。

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