2017年2月18日。
今日はガッツリ観光!
たくさん歩く予定なので、朝食もガッツリ。
昨日のコースにも出てきたブンボーフエ。
これは昨日のより色も味も少し濃い。でもそれがいい。
写真の上に見切れているのは、ミーボーコーというビーフシチュー風スープに麺を入れたような料理。
ブンボーフエとミーボーコーで300円。
昨日の橋をまた渡る。
天秤棒とバイク。ノンラーとヘルメット。なんだか対照的。
途中で見かけたこの車は霊柩車らしい。
ベトナムでは龍に乗ってゆくのだなぁ…と思って日本の霊柩車を調べたら、龍はわんさか乗ってるわ、金ピカだわでこちらもかなりのものだった。最近はめっきり見ないけど。
ベトナムならではの光景を見て観光気分が盛り上がってきたところで、目的地に到着。
今日はフエで一番有名なスポットである、グエン朝の元王宮を見にやってきた。
こちらは料金表。
近隣の遺跡とセット料金のものもあるけど、王宮だけ入る場合は約750円。
こちらが王宮マップ。見どころとルートが載っている。
敷地内にバスが通っていたようだけど、観光中は全然気づかなかった。
一瞬釣り人かと思ったけど違った。
たぶん石垣を修理している人たち。たぶん。
ウェディングフォトを撮っている人たちもいる。
旧王宮の世界遺産で撮影ってゴージャスな響き。
正門から入場すると見えてくる太和殿。
門に掲げてある「居仁由義」は孟子の言葉の一部のようだ。
この磁器?の街灯?がとてもきれいでしばらく眺めていた。
こういう色合いは神秘的で心がひかれる。
ここはベトナム最古の劇場で、伝統的な宮廷舞踊の公演を鑑賞することができる。
私たちは公演の時間まで待てなかったので室内を見学だけして次に行ってしまったけど、ここで観たら満足感高そうだな~と思う距離感だった。
座るだけ座って雰囲気を味わう。
これらはその公演で使う伝統的なお面…なのだが、ルチャリブレとかひょっとこっぽさを感じる。
だんだん気になってきたから、いつかまたフエに行ったらぜひ鑑賞したい。
公演の案内。このときは午前と午後で1日2回、チケットは別に必要で約1000円。
お客さんが5人以上集まれば公演するとのこと。
こんな風に貸衣装で記念撮影もできちゃったりする。
しかし、このお客さんめちゃくちゃ似合ってるな。
記念写真の料金表はこちら。大人が約600円。
120cm以下の子供は約400円。
とてもかわいい。
もしも子供といっしょに行けたら絶対撮ってもらおう。
王宮の庭園に鎮座する龍。
そして、敷地内をくまなく歩いて見るのは時間と体力的に厳しいという現実に直面したふたり。
とても広いので、見どころの建物以外にも散策スポットがいっぱい。
そういうところは人が少なくて雰囲気のある写真が撮れるから、特になにもない敷地のすみっこで写真撮ってる人たちがわりといたりする。
お昼過ぎまで歩き回って、だいたい見て回れたので満足。
王宮という言葉から1つの城みたいなものを想像していたけど、ちょっと違った。
敷地内に趣のある遺跡が点在していて、それらをつなぐ庭園や長い廊下をひたすら散歩する…そんなところだった。
豪華絢爛というよりは侘び寂びの世界。
このあたりで王宮観光は切り上げて、お昼ごはん探しに出発。
路地裏でよさげなお店を発見!
食べてみたかったバインベオを頼んでみた。
こちらがバインベオ。
小皿で蒸した生地の上に、エビでんぶと揚げた豚皮がのっている。
右上の唐辛子が入ったヌクチャムをかけて、スプーンでこそいで食べた。
生地は特に味付けされているわけではなく、もちもち。
エビと豚皮の香ばしさを楽しむ素朴な味。ヌクチャムはちょっと辛くて甘酸っぱいようなしょっぱいような。
名前は忘れてしまったけど、こちらも注文。
プルプル生地の中身はエビでんぶのみ。素朴の極み。
ヌクチャムを舐めるための筆みたいな状態だった。
お会計はこれら2つで150円。安い。
たしかに腹を満たせる量ではないけど、生地が米粉やタピオカ粉なのでわりと腹持ちしそう。
もしかして、食事というよりはおやつみたいなものなのかな?
食後は王宮周辺をぶらぶら歩きながら気になったところをふらりと見て回った。
ここはフエ宮廷美術博物館。
ふだんは入場料がいるようだけど、この日はなぜか無料開放されていた。
この一棟の建物の中は広いお堂のようになっていて、阮王朝の遺産が展示されている。
撮影禁止だったから写真はないけど、イスやテーブル、食器や茶器のような調度品から、金銀宝石でできた木?のような美術品など見ごたえのあるラインナップ。
王朝の豪華絢爛さを補完できたから、王宮のあとはこちらの博物館も見た方がよいかもしれない。
美術博物館の庭園には石造と大砲がすてきなインテリアみたいなノリで配置されていた。
こちらは大きな顔に惹かれて入ってみたお庭。
顔の主はファン・ボイ・チャウさん。
実は日本にゆかりのある人物。
フランス領だったベトナムの民族独立を目指した革命家のファン・ボイ・チャウさんは、当時の強国だった日本にたくさんの留学生を送って、ベトナムを近代化するための勉強や革命の準備をしていたらしい。
フランスからの圧力がかかって日本での活動ができなくなるまで彼を支援したのが、医師の浅羽佐喜太郎さん。
浅羽さん、Wikiを見る限り善意のかたまりのような人物だ…。
日本を国外退去となった後も活動を続けたファン・ボイ・チャウさんは、とうとう逮捕されて自宅軟禁となり、フエにて亡くなった。
ちなみに今回は行かなかったけど、彼がフエで暮らした家は記念館となっていて見学することができる。
ふだんは見学した像の人物をあとから調べることはあんまりしないけど、こうやって大きな顔が意味深に置かれていたりすると、やけに気になってしまうのである。
明日はフエを離れる日。
思い残すことのないように、気になっていた「The One Coffee & bakery」へとやってきた。
これこれ、巨大コーヒーカップ!
散歩中に見かけたこの席に座りたかったのだ。
というわけで座ってみた。
2階席というのもあって、眺めもいいしわくわくする。
遊園地のぐるぐるまわるコーヒーカップを思い出して、ちょっと懐かしい気持ちにもなる。
欲望のままにバナナパンケーキを注文してみた。
ふちの部分がサクサクしていておいしい。追いチョコソースもあまさずかけていただいた。
日本のふわふわでも、ハワイのムチムチでもなく、厚焼きクレープみたいな感じ。
バインミーのパンや露店のプリンなど、食にはフランスの名残を感じるものも多いから、フランス風パンケーキなのかもしれない。
フエでは伝統料理ばかり探し回っていたので、今日の晩ごはんはジャパニーズなメニューが目立つ「Backpacker restaurant」に入ってみた。
写真の中にあるアレは、たい焼き…いや、Takoyaki!
私が昨日の最後に食べたのはたい焼きの皮をかぶったTakoyakiだったのだ。
どうりで甘くないと思った。
甘辛く炒めた豚肉の生春巻き。
シンプルそうだけど、やけに染みる味付けの野菜炒めとごはん。
無性に食べたくなって注文したトマトソースのパスタ。
ふにゃふにゃの麺に、無味に近いほど薄いトマトソース、固まったチーズ。
さすがにこれはこれでおいしいとは……うん…。
久々に大好きなパスタを食べられたのはうれしかった。
フエで作られているビール、hudaも飲んじゃう。
フエは王宮跡地のある旧市街と、発展した新市街に分かれていて観光しやすかった。
新市街も立派な大学や病院、広い公園があったりして、落ち着いた雰囲気のところが多い。
人々もなんとなくゆったり余裕があるように感じたので、旅行にお勧めできる都市の1つだなと思う。
ただ、ゆったりといっても、商店で水を売るとき地元の人には25円(ベトナム語)、外国人には50円(英語)と言ってたりするのはご愛嬌…。
指摘したら「じゃあ25円!」と笑顔でまけてくれるあたりがゆったり。
そんなフエを出発して、次に向かうのはドンホイ。
そこは、ダナンの宿でスタッフさんが教えてくれた世界一美しい洞窟がある町。
どんな洞窟なのか、久々に冒険っぽくて楽しみ!