2017年2月17日。
今日は、ベトナムの宮廷料理を食べに行く日!
宮廷料理とはなんなのかというと、かつて栄えていたグエン朝の王宮で、皇帝や皇族が食べていたという贅を尽くした料理とのこと。
ちなみにグエン朝の王宮は、歴史的建造物として世界遺産に認定されて、このフエの街で見学することができる。
なんだかすごそうだ。すごい高そうだ…。
と思っていたけど、なんと2000円弱で食べられるお店もあるらしい。
いつものフォー1杯からすると10倍くらいのお値段なので高級ではある…けど、それなら手が届く!
宮廷料理は昼ごはんにするので、まずは朝ごはんを食べなければ。
朝ごはん屋台村。
歩道沿いにずらっと屋台だったり露店だったりが並んで、ご近所さん総出なんじゃないかってくらい賑わっている。
ファミリーも多い。あんまり家で朝ごはんって食べないのかな?
宿を出てうろうろしていると、何やら日本語の書かれた看板が目に入った。
しじみ入りごはん!
深川めしみたいな感じ?
興味をひかれたので朝ごはんはここに決定。お値段なんと1杯50円。
うーん、これはベトナム版深川めし!
ごはんの上にしじみの身、豚皮のサクサク揚げ、野菜や香草がたっぷり乗って、しじみ汁がかけてある。
このまま食べるとやさし~いしじみごはん。飲み会の翌朝にピッタリ。
添えてある辛い調味料を入れると、ピリッと味が締まってこれもおいしい。
お腹がふくれたら、道端のカフェで一服。
ちょっと座ってサッと飲める甘いコーヒーとセットのお茶。1人50円。ベトナムのカフェ文化最高。
一度、宿に戻って足を休めてから、昼前にレストランへ向かって出発した。
これから昼ごはんだというのに、ついつい買ってしまったプリンと飲むヨーグルト。
2つで70円。朝からどれもこれも安くてびっくり。
宿のある新市街から、フォーン川にかかる橋を渡って、レストランのある旧市街へ。
バイクの見本市みたいになる通勤風景。
本日気になったのはこちらのYAMAHAのバイク。
ベトナムではモペットと呼ばれる、ペダル付きの電動バイクらしい。
これはかわいい。日本で乗りたい!と思ったけど、日本の公道でこのタイプのバイクに乗るには色々と規制があるようで断念。
橋を渡りきったところに公園があったので、休憩がてらゆっくりプリンを食べることにした。
スプーン付きでありがたい。
あっさりした味でぺろりと食べられる。駄菓子のような気軽さ。
そのまま川沿いに公園を散策。実はここ、フエ王宮が目の前で、ただの公園ではなく立派な観光地。
国旗がはためく広場や、大きな大砲などが展示されていて見応え十分だった。
この門を通ると王宮に入れる。
王宮観光は明日するつもりなので、今日のところはスルー。
旧市街の静かで落ち着いた街をしばらく歩いていくと、レストランが見えてきた。
えらい人だかりが…。予約してないけど大丈夫かな?
ちょっとヒヤヒヤしたけど、この人たちはツアーの団体さんだったようで、ガイドさんに案内されて一斉にお店に入っていった。
残ったのは私たちだけ。とりあえず団体さんについていく。
立派な庭を通ってお店に入ると、すぐ案内してもらえた。よかった。
庭を眺められる気持ちの良い2人席。とおるさんもにっこり。
テーブルはきちんとセッティングしてあって、座っているだけでわくわくしてくる。
店員さんの赤いアオザイがかわいい。アオザイ欲しい。
コースメニューは、内容の豪華さ別に5コース、ベジタリアン向けに1コースの6種類。値段の幅は1150円~2250円ほど。
内容を見比べながらじっくり選んで、MENU2の1400円コースに決めた。
まずやってきたのは麺。メニューによると、牛肉のブンボーフエ。
フエ名物の米粉の太麺で、澄んだスープが優しい味。
そして次に来たのがこちら。
これぞ…これぞ宮廷料理という風情の鳥さん。Peacockと書いてあるので孔雀らしい。
ニンジンの頭と羽にパイナップルの体。体にまとうのは揚げ春巻き。
鳥の巣みたいな細かいサクサク生地がおいしい!
ちなみによく見ると、パイナップルの中が燃えている!
孔雀じゃなくてフェニックスなのでは?
おかげで温かい春巻きをいただくことができた。
お次はガーリックシュリンプと、フエのスペシャルパンケーキ(バイン・コアイ)。
バイン・コアイはダナンで食べたバイン・セオに似た感じ。
生地はバイン・セオより薄くてサクッとしていて、中身は豚肉と野菜を炒めたもの。
トロリとしたナッツのたれにつけていただく。こっちもおいしいー。
これは豚肉とエビの大粒そぼろみたいなサラダ。
えびせんべい的なものがいっしょに出てきたので、それに乗っけて食べた。
サクサクせんべいにモキュッとしたお肉。新感覚。
ここで、楽しみにしていた料理が到着!
牛肉のPiper lolot包み焼き。Piper lolotは日本語ではハイゴショウといって、コショウの仲間の葉っぱらしい。
お肉がギュッと縮まってけっこうな歯ごたえだったけど、噛むほど味が出る。
満たされていく胃袋を感じつつ、葉っぱの爽やか成分に助けられながら完食。
お肉に合わせて、しっかりベトナムワインもいただく。
そして、カメ! カメが来た!
カメの形にデコレーションされた〆のチャーハン。
インゲンとベーコン的なお肉が具材で、シンプルな味付け。
もうおなかいっぱいだけど、なんとか完食。
これは残すべきだよね…?
残すはデザートのみ。
お花の形のかわいいおまんじゅうとフルーツとのこと。
おまんじゅうは甘い餡が入っていて、和菓子みたいでおいしい。
そしてフルーツ。オレンジとかライチとかかな?と思っていたけど…。
バナナ!
さすが宮廷料理。まるごと1本ずつとは最後まで豪勢で、もうおなかがはちきれそう…。
なんとか食べきって、お会計。
コースと別に注文したビールやグラスワインを入れて、2人で3700円ほど。
素敵な空間で贅沢な料理をゆっくり楽しめて、大満足のランチだった。
食後に少し店内とお庭を散策。
完全な室内じゃなくて、テラスだったのが開放的でよかったなぁ。
来てよかった~!
ちなみに、帰り道でなんとたい焼きを発見!
これはどう見てもたい焼き。
おなかいっぱいのはずが、思わず1つ買ってしまった。
生地は甘さ控えめ…というか、中身が甘くないやつだ。
チリチリの豚肉のようなものが入っていて、食事パンみたいな感じ。
甘い餡のたい焼きを想像していたから面食らったけど、これはこれでおいしかった。