どーも、なつみです!
4ヶ月ぶりに更新再開です。その間に、住む土地が決まり、部屋が決まり、生活が整い、心も体も落ち着きました。
ブログを書く余裕もできて、よかったよかった。
旅をしていた頃は1日1日がまったく違う展開で、とても強烈で、「いつの日のことも思い出せるよ!」とか言ってましたがもうかなり忘れました。
でも、当時の日記を読むと気持ちまで鮮やかによみがえります。日記すごい。
というわけで、さっそく続きを書こ~と思います。
ちなみに、これまではちゃんと敬語で、ちゃんとした情報を書こうとがんばっていましたが、これからもっと気楽に書きます。
よくとおるさんに「なっちゃんは細かく調べて書くんだねえ」と感心しつつ呆れつつのお言葉をもらっていましたが、ちょっと細かいのは置いといて、とにかく日々を先に進めることにします。ようやく。
ではでは。
【ベトナム】ダラットでいい夜
2017/02/04当時:10,000VND(ベトナムドン)=約50円。
朝7時に昨日予約したバス会社であるフンチャンのオフィスへ行き、迎えに来たバンに乗るとミエンタイバスターミナルで降ろされた。
ホーチミンに着いたときのバスターミナルだ。朝からさすがのにぎわい。
とりあえずいっしょに降ろされた人たちについて、目の前の建物に入ってみた。
そこはフンチャン専用の待合室。
チケットを持ってカウンターの女性のところへ行くと、もうすぐバスが来るから待っててねと案内された。
待合室のモニターには、時刻も行き先もバスナンバーもちゃんと表示されいて分かりやすい。
ああ、ここでは、来るどうかも分からないバスを3時間も待たなくていいんだ…。
バスが時間通りに来るって、うれしい。
そんなことを考えていたら、出発の8時が迫ってきた。
外に出ると、乗る予定のバスにはもうお客さんが乗り始めている。
私たちも乗り込んだら、フンチャンのサービスで水1本とお手ふきがもらえた。う、うれしい。
昼のスリーピングバスは、普通のバスより倒せるうえに、寝心地を気にする必要もないので夜より気楽だ。
寝っころがって景色を眺めていた11時過ぎ、バスが休憩所に入った。
ここもフンチャンの専用施設のようで、この前夜中に立ち寄った休憩所より、トイレも食堂も売店も格段にきれいだった。
スパイシービーフヌードルは、特に辛くはない。
とおるさんが頼んでいたベジタリアンヌードルは、その名の通り野菜もりもりだった。肉団子に見えるものも材料は植物なのだろうか。
食べ終わって会計する頃、バスのスタッフが休憩は終わりと呼びに来てくれた。
また2時間ほどゴロゴロしていたら、思った以上に早くダラットに着いた。
8時に出て14時半に到着。いつも通り2~3時間遅れの夕方着を覚悟していたのでありがたい。
バスを降りると”FREE CAR SERVICE”という文字が見えた。
このバスターミナルはダラット中心部から3kmほど離れているから、もしかして送迎してもらえるんだろうか。
近くのドライバーに今日泊まる宿の名前を言うと、あっちのバンに乗れという返事。無料かたずねると頷いた。
指定されたバンのドライバーにちょっと待ってて欲しいと伝えて、一旦ターミナル内に次のバンメトートへのチケットを探しに行く。
フンチャンのカウンターでバンメトートと言うと「うちでは扱ってない。あっち」と向かいのカウンターを示される。
そちらに行くと、たしかに窓口のガラスに”BUON MA THOUT”と書かれていた。よかった。
「バンメトート行きのチケットありますか?」
私が聞くと、窓口の女性はちょっとびっくりしてこちらを凝視した。
「…! ………ない! チケットはないわ!」
えーっ! ガラスにめっちゃバンメトートって書いてんのに!?
「ほんとに?」
「ないっていってるでしょ!」
ないのか、英語がまずかったのか分からないけど、彼女からは買えないだろうということは分かった。
後で街中で探すことにして、バンに戻る。
ここまで相談なく急ぎ足で進めたので、置いてけぼりにされたとおるさんが不機嫌そうに立っていた。
バンは無料でしっかり宿まで送ってくれた。
チェックインして、街歩き…の前に、とおるさんがさっきの気持ちについて話してくれた。
誰に何を聞くか? これからどうするか? そういったことをすり合わせないまま、私がどんどん1人で行ってしまうのが嫌だということ。
今までに思い当たることはたくさんある。
今日なんてリアルにダッシュして置き去りにしてしまった。
毎日24時間いっしょにいると、1日の半分もいっしょにいられなかった頃よりとおるさんと向き合う時間が格段に増えて、より深い内面や細かな心の動きに気づいたりする。
いや、今回は気づいたんじゃなくて教えてもらったんだけど、まだまだ知らないことがあるんだな。
とおるさんのことなら何でも分かると慢心していたなぁと反省した。
そして、今日はこれからどうするか、ちゃんと話し合った。
私が出かける直前になって、際限なく調べものをするところも気になってたと言ってくれた。
たしかに、多くを知らないと不安なくせに行動するのがいつも直前なのだ。
というわけで、30分だけダラットについて調べて街に出ることにした。
外に出て、少し歩くと、それだけでダラットが気に入ってしまうような景色が目に飛び込んでくる。
軽井沢…行ったことないけど、こんな感じなのかな…と思うような、涼しい高原のリゾート。
別荘のような洋館に、大きなホテル、ワインショップ、カフェ。いろんな店が並ぶ道を歩いているだけで楽しい。
ワインの町ってだけですでに好感度高しなのに、さらに上げてくるとは。
歩き疲れて適当なカフェに入ると、飲んでみたかったセットが運ばれてきた。金属のフィルターからしたたるコーヒーをじっくり待つ。
ホーチミンの道端でおじさんたちが飲んでいるのを見てからずっと、これがやってみたかった。
抽出されたコーヒーはとても濃く、チョコレートみたいにとろっとしていて、底にはたっぷりコンデンスミルクが入っている。
くっきりした苦さと、ガツンとくる甘さが交互に襲ってくる。
この極端さがとても好きで、おいしい。
たいていのカフェにわりと速いWi-Fiがあるところも嬉しい。
ベトナムはカフェ文化なんだなぁ。
さんざんゆっくりしたあと、夕食を探す。
実は散歩の目的は見当をつけていたレストラン探しだったんだけど、移転か閉店か見つからない。
しょうがないので、次の候補のレストランに向かうことにした。
Artist alley restaurantという店で、味はおいしくリーズナブルという口コミ。
今日の目的はダラットワインを飲むことと、珍しい肉料理を食べること。鹿やウサギが食べられるらしい。
今度はちゃんとお店が見つかった。
店内はたくさんの絵が飾られていて、目はにぎやかだけど静かで落ち着く雰囲気。
接客がフレンチレストランのようにしっかりしていて、こういうお店は久しぶりだねと2人で喜んだ。
メニューを開くと、鹿とウサギはなかったけど、なんとダチョウがある。とおるさんが即決。
私は牛のチーズ巻きデミグラスソース。
あとはワインとサラダにデザートも注文した。
ダラットは野菜も有名だそうで、サラダはトマトもアボカドも新鮮でおいしかった。
フルーティで酸味控えめな白のダラットワインとピッタリ。
牛はストレートにチーズとデミグラスソースがマッチして最高。
ここで飲んだのは赤のダラットワイン。こっちも華やかな香りでフルーティ。渋みが少なく軽い飲み口。ワインが苦手な人も飲みやすい感じ。
お肉に合うんだろうかと思ったけど、肉もソースもあっさりめだったので大丈夫だった。
ダチョウを食べたのは初めて。意外と柔らかくてクセのない味。牛肉っぽい。
塩コショウのシンプルな味付けで十分おいしかった。
プリンも大満足のクオリティ!
ベトナムのプリンはバインフランという名前で、コーヒーと並ぶ名物のひとつなのだ。いい国…。
2人とも久々にゆっくりレストランでの食事を楽しんで、たくさんしゃべって、ほろ酔いでニヤニヤしながら帰った。
ダラット、いいところ!