2016/12/13〜14当時:1MYR(マレーシアリンギット)=約26円どーも、なつみです!
国立モスクを堪能して良い時間になったので、電車でイポーにやってきました。
クアラルンプールからイポーまでは、電車で2時間半くらい。クーラーの効いた快適な車内でらくらく到着です。
イポー駅は、マレー鉄道の中で一番美しいと言われる駅なのだそうです。
駅の外には、広くてきれいで、特に何もない公園がありました。宿までは頑張れば歩ける距離だったので、バックパッカーらしく頑張って歩きます。ゆうこちゃんは、自分の体ほどもあるコロコロ付きバックパックをパワフルに引っ張ってました。
もやしとプリンを探して
宿にたどりついて荷物を置き、さっそくイポーの街へ…と思っていたら、宿の共有スペースで日本人男性のKさんに出会いました。1人旅で今日は予定がないとのことで、いっしょに出かけることに。1日だけ5人旅です。
イポーは想像以上におしゃれで、歩いてまわれる程度のちょうどいい規模感の街です。
そしてなんと言っても名物がイイんです。それは、もやしとプリン!
イポー周辺には石灰岩の山があり、そこを通ったミネラルたっぷりの地下水で、もやしがおいしく育つんだとか…。プリンはなんでか分からないけどおいしいらしい。
まずはプリンで有名な天津茶室というお店を見つけたので入ってみました。注文はもちろんプリン。5人全員プリン。
あと、もう一つの名物であるホワイトコーヒーも頼みました。
ホワイトコーヒーというのは、マーガリンと砂糖を少し加えて焙煎した豆を使うコーヒーのことで、イポーのものが特に有名です。
イポーはOldtown White Coffeeというマレーシアの一大カフェチェーンが生まれた地なのだそうな。
カフェでスイーツを楽しんだ一行は、続いて目についたもやし屋に入りました。食事としては順番が適当すぎますが、おおらかなメンバーだったので気にする人はいません。
お店では、もやし2皿だけを食べました。完全にもやし目当ての客です。みんな、「たしかにうまい」と納得の表情で店を後にしました。
この後は街を散策しようかという流れなのですが、ちゃんと目的があります。それはマリリン・モンロー!
イポーの街のどこかに、マリリン・モンローの有名な壁画があるらしいのです。
ウロウロしていると、地元の男性が「何か探してるの?」と声をかけてくれて、マリリン・モンローと、他の壁画のだいたいの場所を教えてくれました。
「この街にはたくさんの壁画があるから、君らの中から誰か1人をバイクに乗せて、先にいろいろ案内するよ。戻ってからそれをみんなに伝えればいいよ」
私のつたないリスニング力によると、彼はたぶんこんなことも言っていました。なんて親切なんだ。
でも、申し訳ないけどみんなで探検して見つけたいんだよね…。
というわけで、教えてもらった場所に行ってみると、細くてやけにおしゃれな路地がありました。
マリリン・モンローを発見! ひっそりした佇まいでしたが、観に来ている人はけっこういました。
今日の目的は果たしたので、あとは自由に散策です。
東南アジアを肌で感じることもできたので、宿に戻りました。
そして宿では、このあたりで強盗にあったという女性から話を聞きました。夕方のまだ明るい時間に女性2人で歩いていたら、バッグの紐をナイフで切って奪われ、犯人はバイクで逃走したとのこと。
本当に起こることなんだ…と、ここまでの旅でちょっと緩んでいた気が引き締まりました。
イポーのナイトマーケットに行ってみよう
近くでナイトマーケットがあるということで、晩ごはんがてら行ってみることにしました。
ただ、恐ろしい話を聞いた直後なので、厳戒態勢で進みます。できるだけみんなと離れないようにして、たまに後ろを振り返って人影を確認していました。
イポーの街は、橋を挟んでオールドタウンとニュータウンに分かれています。昼間に散策したところがオールドタウンで、これから行くのがニュータウンです。
ニュータウンには、大きめのレストランが立ち並んでいました。人出も昼間のオールドタウンより多くて賑やかです。
ゆでダコに揚げワンタン、謎スープに謎麺と、2人のときはとても頼めない品数にホクホク。ビールはちょっと高かったので躊躇していたら、なんとKさんがみんなに振舞ってくれました。うれしい…。
見た目はゲテモノ感のあったユーコンホーですが、謎の茶色いものはオイスターソースなどで味付けされたプルプルの麺でした。味は見た目に反して優しめ。卵をからめると、さらにまろやかになります。
名物メニューのようで、ほとんどのテーブルで注文されていました。
卵は思いっきり生ですが、お腹は大丈夫でした。これなら卵かけごはんもいけるのでは…!
食後はナイトマーケットをぶらぶら。
お店はほとんどが土産物や日用品、服に靴などで、食べ物は見当たりません。かといって純粋にショッピングを楽しむなら、昼間のオールドタウンの路地にあるお店の方がいいな〜と思いながらサクッと通り抜けました。
そんなマーケットを抜けた先で、こんな掘り出し物を発見! 若い男性スタッフがやいやい言いながら作っていたのでちょっと不安だったのですが、よく見ているとマンゴーをこれでもかと放り込んでいきます。シェイク1つにマンゴー2個くらい入ったような…。
味はマンゴーそのままの濃厚さ(マンゴー以外は氷しか入ってない気がする)で、冷たくてたっぷり。ちょっと感動しながら大事に飲みました。
そして翌日
この宿ではトーストとジャム、コーヒーの朝ごはんがついていました。バルコニーでゆっくり食べつつ、今日の予定について話します。
イポーは1泊だけの予定なので、今日の午後はまた移動です。その前に、イポーで生まれたOldtown White Coffeeに行くことにしました。
個性的なかわいいお店を眺めつつ、到着です。本当の1号店は南香茶餐室という店名で別の場所にあるのですが、とある壁画を見たかったのでこっちに来ました。
この大きな建物に描かれた大きなおじさん! とても見応えがあって興奮しました。
ひとしきり写真を撮って、店内へ。
きれいな店内に、かっちり長方形のソファとテーブル。何でも揃ったメニュー。なんとなく日本のファミレスを彷彿とさせる要素があって、落ち着くお店です。
メニューはトーストがやたらと豊富ですが、麺料理やごはんもの、デザートもたくさんあってかなり迷いました。
結局、マレーシアやシンガポールで有名なカヤ(ココナッツジャム)トーストに、ホワイトコーヒーを注文。カヤトーストは素朴で優しい甘さがあって、これまた素朴なブラウンブレッドがホッとする味。今日の朝食をグンとグレードアップさせたような朝食です。
…そういえば、2回も朝ごはん食べてる。
これでイポーを堪能できたので、バスターミナルに向かうことにしました。
ちょっと離れたところにあるんですが、タクシーを捕まえるのがちょっと面倒。そこで、初めてのUber(ウーバー)を使ってみることにしました。
Uberは、”車を運転してる人”と”移動したい人”をマッチングさせるサービスで、きちんとお金を払うヒッチハイクというイメージです。
アプリで目的地を登録すると、近くのドライバーが自分のところまで迎えにきて、送っていってくれます。料金はあらかじめ概算を見ることができて、支払いもちゃんとそれくらいです。しかも、本物のタクシーより安いことが多い!
あまりに便利だったので、これ以降は何かと「Uberで行く?」と言うことが多くなりました。
というわけで、宿から1分も歩くことなくバスターミナルに到着。バスはすでに予約していたので、新しくて広くてきれいだけど、ちょっとスカスカな建物で暇をつぶしました。
次の目的地、世界遺産の町ジョージタウンのあるペナン島に出発です!
イポーのもやしは日本のものより太くて食べ応えがあり、心なしか甘くて、たしかにおいしかったです。
もやしにプリン、甘いコーヒー、街中に点在する壁画とおしゃれな店という、なんとも心をくすぐる絶妙なラインナップが揃うイポーは、1泊2日の小旅行にちょうどいい町でした。