カンボジア:素朴な名所ツアー

まっすぐ伸びる線路
まっすぐ伸びる線路
どーも、なつみです!
リアルタイムはペルーの首都リマ。
飛行機の乗り継ぎの関係でリマに来るのは3回目だけど、街を見るのは初めてだったりします。

【カンボジア】唯一にして大人気のバンブートレイン

2017/01/19当時:1USD(アメリカドル)=約115円。

今日はバッタンバン唯一のアトラクション、バンブートレインで遊ぶ日です。
昨日の到着時に、「バンブートレインに行かないか? 他にもワイナリーとか川とかまわるよ!」と声をかけてくれたラスさんと交渉して、1日10ドルでツアーをお願いしていました。

約束の10時になって外に出ると、ラスさんはすでに玄関前でスタンバイ。
「よく眠れたかい? さあ、乗って!」と促されるままに乗り、さっそく出発。

バンブートレインツアーに出発!
バンブートレインツアーに出発!
登校中の女学生
登校中の女学生
特に何も確認しなかったけど、たぶんバンブートレインとワイナリーと、何かの川?に行くはず。

途中、気になっていた像を通りました。

黒い人の像
黒い人の像
ター・ドンボン・クロニューンという昔の武将で、彼の持っていた”ごはんがおいしくなる棒”が消えた、バッ(消えた)ドムボーン(棒)したのが、バッタンバンという名前の由来になったそうな。
そのおかげで、バッタンバンではおいしいお米がとれるそうです。すてきな棒があるもんだ。

彼のおかげでバッタンバンの米はうまい(らしい)
彼のおかげでバッタンバンの米はうまい(らしい)

まずはバンブートレインに到着。

バンブートレインはいたってシンプル
バンブートレインはいたってシンプル
車輪に板を載せて
車輪に板を載せて
エンジンとブレーキ(木の棒)を取り付ける
エンジンとブレーキ(木の棒)を取り付ける
車輪の上に板が乗っているようにしか見えませんが、これがトレインです。

ここで何をするかというと、ひたすらまーーーっすぐなレールの上をこの板で走り抜け、戻ってきます。
こう書くと、それって楽しいの?って感じですが、なかなか楽しいんです。なんというか、小学生の頃の理想の夏休みが体験できます。

今回は私たちの他に、カナダとオランダから来た2人の女性がいっしょです。3人以上だと1人往復5ドルになるので、多くの人が相乗りします。

バンブートレイン乗り場で待機中 – Spherical Image – RICOH THETA

バンブートレイン乗り場で待機中

そしてカナダ人女性いわく、「もうすぐこのバンブートレインはなくなっちゃうらしいのよ。私たちが最後のお客かもね」とのこと。
バンブートレインは、危険だとか廃線路の無許可利用とかで、ここ数年ほど廃止の噂があるそうな。「ついに廃止!」という記事もありますが、バッタンバンでは2018年3月現在もまだ営業しているようです。

エンジンをかけていざ出発!
エンジンをかけていざ出発!
田舎の線路を
田舎の線路を
疾走する!
疾走する!
ひたすらまっすぐ。何も考えず風と速度だけを感じる爽快感。
なんだか広い草原とか、牛とかいる…けど、何もないの誤差の範囲。

終点に着くと、集落のようなものがあります。

終点の村に到着
終点の村に到着
住民たちがあたたかく迎えてくれて、やれ飲みなさい(有料)、食べなさい(有料)と勧めてくれます。
子供たちも立派な商売人です。1つ2000リエル(約50円)のブレスレッドをガンガン売り込みます。カナダ人女性は「2つ買っちゃったわ…」と苦笑いしていました。

お土産販売に熱心な子供たち
お土産販売に熱心な子供たち
私のところにもかわいい女の子がやってきて、「これはタダであげる!」と葉っぱで作った指輪をくれました。
受け取ると、「その代わり、ブレスレッドは私だけから買ってね!」とのこと。うまいなぁ。

指輪のお礼に、指でつつくと葉を閉じるお気に入りの植物について教えました。
つついて遊んで、ちょっと楽しいような、でもこれじゃないと言いたげな、複雑な表情がかわいいなぁ。

つつくと閉じる葉っぱ
つつくと閉じる葉っぱ
葉っぱの指輪
葉っぱの指輪
休憩が終わって帰りのトレインに乗り込むと、売店のおばちゃんが近寄ってきて「ちょっといいかしら? あのね、このバンブートレインのオーナーは儲けているけど、ドライバーたちは安い給料しか貰えていないの。だから、最後に彼らにチップをあげてもらえる? あなたたち次第だけどね」とのご挨拶をいただきました。
そんなことをドライバーさんの目の前で言われたら…ねぇ…みたいな空気が苦笑いとともに4人を包む中、トレインは出発。

帰りもやっぱりまっすぐ。さっきと違うのは…なんだか線路脇に人がいっぱいいます。

線路脇に待機している人々
線路脇に待機している人々
バンブートレイン観光している人を観光する観光客でしょうか。
と思ったら、彼らもバンブートレインに乗ってきたお客さんでした。レールが1本しかないので、すれ違う時は片方のトレインを解体してレール脇に置いておくのです。お客さんは立ったまま待機。

すれ違ったら、あっちとこっちのドライバーさんが協力してトレインを組み立てます。大変というか、手軽というか…味のある光景。

手動の力技ですれ違う
手動の力技ですれ違う
帰り着いたら、ドライバーさんに思い思いのチップを渡して記念撮影。手持ちのリエルがなかったので1ドル。

ドライバーさんと記念写真
ドライバーさんと記念写真
大人気のアトラクションだった
大人気のアトラクションだった

またトゥクトゥクに乗り込んで、土煙たつ田舎道をトコトコ。

のどかな田舎道を抜けて次のスポットへ
のどかな田舎道を抜けて次のスポットへ
ここだよ! と言われた瞬間の光景。
ここだよ! と言われた瞬間の光景。
バイクがバンバン通る地元民の道。これがラスさんおすすめの観光スポット、橋です。

川もね、あるね。
川もね、あるね。
素朴な吊り橋から、素朴な川を眺めて少しのんびり。
隣では、「日本の田舎にも同じような場所はあるのかい?」と聞くラスさんに、とおるさんが「ないね」とバッサリ。なくは、ないのでは…。

ちょっとかっこいい門のお寺もあるね
奥にちょっとかっこいい門のお寺もあるね
橋観光おわり!
橋観光おわり!
正直見所がよく分からなかったけど、郊外のゆったりした雰囲気は堪能できました。

次はいよいよ、お待ちかねのワイナリー!

次はワイナリー
次はワイナリー
チャン・タイ・チョン ワイナリーという名前で、カンボジア唯一のワイナリーなのだそうです。(ほんとかな?)

ぶどう棚の下で試飲
ぶどう棚の下で試飲
バッタンバンワインのラベル
バッタンバンワインのラベル
赤ワイン、ブランデー、ぶどうジュース、ハチミツしょうがジュースのテイスティングセットが2.5ドル。
赤ワインは軽い口当たりで酸味があり、渋味は少ないです。ほんのり甘さもあるような。残念ながら何のぶどうかは分からなかったのですが、雰囲気は宮崎の都農ワイナリーや綾ワイナリーのマスカット・ベリーAに似てました。

観賞用のぶどう棚
物販コーナー周辺にちょっとなってるぶどう。ぶどう畑はもっと遠くにあるとのこと。
食前酒をいただいたところで、お昼の時間です。ラスさんが「近くに安くてうまい店があるんだ」と言うので連れて行ってもらうことにしました。

何屋かと思ったら食堂だった
何屋かと思ったら食堂だった
豚肉卵のせごはん
豚肉卵のせごはん
メニューは「ポークとエッグのライスのせ」のみ。1.5ドル。たしかに安くてうまい。デザートのバナナはラスさんからのサービス。

せっかくなのでラスさんも同じテーブルに座ってもらって、カンボジアの食事マナーを教えてもらいました。
まずカトラリーは卓上のティッシュでサッと拭いて、ゴミはテーブルの下(かゴミ箱)に捨てます。そして右手にスプーン、左手にフォークを持ち、フォークで食事をスプーンに盛り付けて、スプーンで食べます。

後は、ラスさんにカンボジア語を教えてもらったり、日本語を教えたりしてました。
しきりに「Where are you going?」は日本語で何と言うのか知りたがってたので、こうしてトゥクトゥクドライバーはあらゆる言語を習得するんだなぁと感心しつつ、「ドコイクノ?」だよと教えました。

ちなみに私の英語は、「読み書きはいいけど、話すのと聞くのはね〜、うーん、まあまあだな!」とのこと。フィリピンの英語の先生と同じ評価で的確であります。

他にも色々な観光スポットをおすすめしてもらったのですが、十分遊んで満足したので宿に戻ってもらうことにしました。
10ドルでバンブートレイン、何かの川、ワイナリーの3点ツアーに行ってくれたラスさん。おやつのピーナッツを分けてくれるいい人でした。

ラスさんと記念撮影
ラスさんと記念撮影
このバンブートレインがバッタンバンでは一番有名な観光でありアトラクションなのですが、他にはコウモリがたくさんいる洞窟や、見応えのある寺がある山もあるそうです。

今日は観光を楽しんだので、明日は徹底的に食べ歩くことにしました。
はちきれるまで食うぞ!

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