どーも、なつみです!
セブ島から船で20分ほどのところに、のんびりした空気のオランゴ島という小さな島があります。学校の先生曰く、リゾートと鳥の楽園があるとのこと。日帰りで遊びに行ってみました。
オランゴ島へ行くには、まず港に行かなきゃいけません。場所はセブ島とつながっているマクタン島の右端です。名前は”Hilton port”とか”Movenpick port”とか言ったら伝わりました。
セブ市内から遠いということで、タクシーで380ペソ(約900円)。高い…。ちなみにタクシーで港の敷地内に入ると、入場料のようなものを取られます。少しでも安くしたい場合は、港までの一本道に入る前に降ろしてもらった方がいいです。
港にて
港にはツアーの客引きがたくさんいます。タクシーを降りたとたん、取り囲むように集まってきます。
「アイランドホッピング!」「ツアー!」「チープ!」
などなど、にぎやかな声がかかりますが、すり抜けて奥へ。チケットカウンターを探していると、おじさんが話しかけてきました。
「やあ、オランゴ島いくの?」
「そうだよー」
「それじゃあチケットはこっちだよ」
なんとなく気が向いたので返事をすると、カウンターに連れて行ってくれました。警戒していたのですが、チケットは普通にカウンターで買って15ペソ(約36円)。
ちなみに、名前はエルプリスさんというそうです。
次に連れて行かれたのは謎のカウンター。
「港の使用料が必要だからここで5ペソ(約12円)払ってね」
なるほど。これも事前に聞いていた料金なのでオッケーです。チケットを買い終わると、なんとなく港の案内をしてくれました。
「あっちはチャーター船で、高いんだ。最近は韓国人客が多いよ」
「へぇ〜」
「俺のところなら、もっと安くできるけどね」
「へぇ〜」
「君も大人数で遊びにくるときは、俺に声かけてよ」
「わかった」
「それで、君たちが乗る船はあっちね」
やっぱり客引きだったけど、営業は一瞬で終わりでした。船着場にはもう船が来ていましたが、まだ誰も乗っていません。エルプリスさんが船のスタッフに何か言ったあと、私たちに船に乗るよう促しました。
「早めに乗ったほうがいいから、もう乗りな」
ただのいいひとでした。助かったなぁ。
オランゴ島に到着!
オランゴ島の港につきました。今度はトライシクルの客引きが…と思ったら、一台も引きにきませんでした。しょうがないので自分から交渉しに行きます。
「トライシクルを16時までチャーターしたいんだけど」
「500ペソ(約1150円)ね」
「フィリピン人の友達が1日300ペソだったって言ってたよ」
「じゃあ〜、350ペソ(約800円)」
「オッケー」
朝の30分程度のタクシーより、半日貸し切るトライシクルの方が安い。不思議な価格設定だなぁ…。
ドライバーさんには、バードサンクチュアリという施設と、デイユースがお得と噂のタリマリゾートへ連れて行ってくれるようお願いしました。
絶景のバードサンクチュアリ
まずはバードサンクチュアリへ。でも、この名前ではピンとこないドライバーさん。それもそのはず…
名前が違ってました。正しくは”ワイルドライフ サンクチュアリ”。でも、先生は鳥がいっぱいのすてきなところだったと言っていたので、あくまでバードサンクチュアリと呼びます。
入場料の100ペソ(約230円)を払って中に進みます…が、地図とか順路の看板とかはありません。スタッフもいません。なんとなく道に沿って進みます。
木立が途切れたところで、美しい景色が飛び込んできました。浅く広い水辺に、一本の道がずーっとのびています。ひとっこひとりいません。
水辺には小さな木が生えていたり、小さな魚の群がいました。魚は足元に群れすぎていて、写真を撮るのをためらうくらい気持ち悪かったです。これがワイルドライフ…。
ここでやっと鳥が一羽! しかし、絶景に満足しつつあった私たちにとって、鳥の存在はすでにどうでもよくなっていました。
道の最後には展望台がありました。そして展望台には男性が1人。
「旅行者ですか?」
「いや、スタッフだよ」
スタッフいたんだ…。その直後、彼は展望台を降りて、立ち入り禁止の水辺の彼方へ去って行ってしまいました。スタッフいなくなった…。
ひとしきり写真を撮って帰り始めると、ようやく他の観光客とすれ違いました。時期外れなのか人気がないのか…。バードサンクチュアリ、鳥はいなかったけどきれいなところでした。
タリマリゾートへ
再びトライシクルに乗って、タリマリゾートへ向かいます。なんだかリゾートなことができるらしく、残りの時間はそこでゆっくりすることにしました。
今度は村を通過します。なんとなく、ホテルばかりのリゾート島なのかなと思っていましたが、人々がガッツリ生活してました。
村には観光っ気がなく、素朴なフィリピンの人の生活をのぞくことができます。台所が屋外にあったりしました。
思っていたよりリゾート感のない入り口で降ろされて、おそるおそる進みます。寝巻きのような姿にビニール袋といういでたちだったことに今気付きました。ちょっとリゾートに申し訳ない。
中に入ると、中央にどーんとプールがありました。青いテーブルクロスのレストランに、大きなベッド。これがリゾート…。
レストランのところにスタッフがいたので、デイユースの使用料250ペソ(約580円)を払いました。これでプールとベッドとシャワーが使えます。シュノーケルセットは別料金だったので、やめておきました。
敷地にはこんなベッドや、濡れたままでもOKなベッドがいくつか置いてありました。野ざらし状態なのできれいとは言えませんでしたが、はしゃぐには十分です。
泳ぐ前にレストランで昼食にしました。フィリピンで食べた洋食の中ではピカイチで、食べ終わってもちょっと余韻に浸ってました。料理についてはこちらで紹介しています。
食後の腹ごなしに海へ繰り出しました。といっても、ビーチはありません。ここはコンクリートの階段を降りると海、という造りでした。しかも海がきれいじゃない…というか汚い。なんか茶色い。微妙な気持ちで海に入り、ちょっとだけ泳ごうとしていたときでした。
「痛いっ!」
とおるさんが足を押さえて逃げるように海から出ていきます。
「クラゲに刺されたかも」
ヒザをべっとりとクラゲに刺されてしまったようです。このときはよく分かりませんでしたが、翌日見ると左ヒザから太ももまで、クラゲの型を取ったように赤く腫れてました。
海はやめておいて、プールで遊んだり、イスに座って日光浴したりしていると、海の方から声が聞こえてきました。どうやら地元の子供たちが遊びに来たようです。
「ハロー!」「名前は?」「あの男の人は恋人?」
たぶんですが、習った英語を試したくてしょうがないという感じで、知っている単語を駆使して質問を飛ばしてきます。暇だったのでひとつひとつ答えると、そのたびに歓声が上がってこっちも楽しくなってきました。
英語が分からない小さな子には、大きな子が通訳してあげていました。その小さな子も、現地のセブアノ語で何やらこちらに話しかけています。それをまた大きな子がこちらに通訳してくれました。
「セブアノ語で”石”はこう言うんだって言ってるの」
そうかぁ。石は…ん? なんて言ってたっけ? 私のリスニング力が貧弱すぎてセブアノ語が聞き取れない…。
ひとしきりおしゃべりして、帰る時間になったのでバイバイしました。ちなみに、とおるさんがクラゲに刺されたことを伝えると、子供たちは紫色のクラゲをわしづかみにして見せてくれました。さすが地元民は違う。
さらばオランゴ島
タリマリゾートの外でドライバーさんと合流して港に向かい、記念撮影してお別れしました。
チケットカウンターで帰りのチケットを買おうと並んでいると、何やら言いながら近づいてくる人が…。
「セブに帰るんだろ? そっちのカウンターじゃないよ。こっちこっち」
「えっ!? あ、エルプリスさん!」
なんとこっちの港でもエルプリスさんに遭遇。またもやチケット、港使用料、乗船まで案内してもらい、無事にセブ島へ帰ってくることができました。助かったなぁ。
行きはタクシーでけっこうなお金がかかったので、帰りはジプニーで安く済ませる作戦に出ました。たぶんいける、くらいの軽い気持ちでしたが思いのほか大冒険に…日が沈みゆくなか、行き先を連呼し、何台かにフラれ、地元の人に助けられ、3回乗り継いでやっとのことでホテルに帰り着きました。
帰りの交通費は2人で70ペソ(約160円)! 行きと比べて5分の1以下になりました。時間は4倍かかりましたが…。
いろいろ考えた結果、タリマリゾートはあんまりおすすめしませんが、オランゴ島はのんびりしたいいところでした。
またオランゴ島に行くとしたら、ビーチがあるリゾートに行きたいです。
英語でトライシクルのおじさんに交渉する辺りが旅慣れてる感じでかっこいい…!
子供達との触れ合いの微笑ましい空気が伝わってきたよー。
フィリピンって観光するところ、結構ありそうね。
実際はもっとたどたどしいけど、読みやすく補正しております。最近はがんばって覚えたベトナム数字で値切りに勤しんでるよ。ムォイ!
子供たちは10分に1回くらいのペースで「ワンダラープリーズ」って言ってた気がするけど
気のせいだと思う。
フィリピンの観光地で一番よかったのはボホール島で、アイランドホッピングのシュノーケルがおすすめだよ!