2017年2月19日。
今日はドンホイへの移動日。
とりあえず朝ごはんを探しに外へ出ると、宿の目の前にバインミーの屋台があった。
バインミーもおいしそうだけど…試したいことがあったので店主のおばちゃんと交渉。
「パンだけって買えますかね?」
「…………えっ?」
思った以上にポカンとされてしまった。
たしかにパンだけ買う人なんていないだろうけど、近くにパン屋が見当たらないからここで売ってもらえると助かる。
「このパンが食べたくて…」
「あ、パン。 えっ。パンだけ? 具はいらないのね?」
「はい。パンだけ。買えますか?」
「いいよ!」
こちらの意図が伝わったら快諾してもらえた。よかった。
というわけで本日の朝ごはんがこちら。
先日バンメトートで買った、コーヒーの花のハチミツをパンにぬって食べたかったのだ。
ここまでの朝食は宿についていたり、評判の店に食べに行ったりで、すっかりバックパックのこやしとなっていたハチミツ。
コーヒーの花の香りがするかと思っていたけど特にそんなことはなく、甘さも粘度もサラリとしている。
ここぞとばかりにたっぷり使うにはちょうどよかった。
元の容器の強度が不安でペットボトルに入れ替えたけど、これはこれで衛生的に不安なので、早く使い切りたいところ。
ちなみに、パンは1本15円、コーヒー1杯35円、プリン1個25円だった。
朝ごはんを食べたら、宿をチェックアウトしてフエ駅へ。
来たときと同じくのんびり徒歩で向かった。
駅の構内で時刻表をチェックして切符を買う。
ダナン駅で切符を買って要領をつかんだかと思いきや、フエ駅はまた違う表の見方で焦ったのだった。
これは時刻表っぽい。
えーと、次にフエからドンホイ方面へ電車が出るのは12:14で、電車ナンバーはTN2かな?
料金表の中からTN2を探す。
ドンホイ(DONG HOI)までエアコン付きソフトシートが171,000ドン(855円)かな?
ダナン~フエ間の3倍以上か。けっこう違うんだなぁ。
そして窓口で切符を買ったら、80,000ドン(400円)だった。なぜ?
見るべき表が違ったかな…?
よく分からないけど、思ったより安くなるならいいか。
フエ駅の平たいホーム。
2人の幼児の母となった今では、なかなか緊張感のある光景。
時刻表通りにやってきた電車は旅行者も多くて、それなりの乗車率。
ドンホイまでは3時間ほどかかるので、景色を見ならおしゃべりしてゆっくり過ごした。
遺跡のようなお墓のようなものが点在。
お墓だとしたら、お墓参りはピクニックかキャンプになりそうな立地。
日本にもありそうな風景。
なんとなくほっとする。
田んぼ?湿地?
これはあんまり日本にはなさそうな風景。
旅を感じる…というようなことを話していたら、ドンホイの駅に到着した。
電車を降りたら、とりあえず次に行く予定のハノイ行きの電車をチェック。
11時間くらいかかるらしい。電車で行くなら寝台一択かな。
寝台でソフトシートだと、1人600ドン(3000円)くらい。
なるほど~。あとでバスの料金も調べてみよう。
こちらが本日の宿。
川沿いで大通りにも近い。散歩しやすくて良い立地。
部屋は広くて快適。
テーブル、イス、冷蔵庫にクローゼットなど調度品もそろっていて過ごしやすそう。
ドンホイでは洞窟観光で出ずっぱりになりそうだから、ちょっともったいない気持ち。
トイレもシャワーも問題なし!
宿で案内された洞窟観光ツアーの内容。
近隣にいくつかある洞窟のうち、一番人気のパラダイス洞窟と、一番大きいフォンニャ洞窟をめぐるツアー。
バスやボート、昼食、入場チケット、お水にウェットティッシュ、あとは保険がついて50ドル(5100円)。
このあたりはツアー内容も料金も地域でだいたい合わせていると事前に聞いていたので、そのまま宿で予約してもらった。
ぼったくりを警戒したり、値切ったりという必要がないのはとても楽ちん。
明日の朝、宿までツアーバスが迎えに来てくれるとのこと。
ツアー予約という本日の一番大事な仕事が終わったので、夕飯がてら近所を散歩してみることにした。
雰囲気の良いカフェにふらりと入ってみる。
個性的なカップにこだわりを感じる!
…だがしかし、このコーヒーなんとまずいのである。
濃い目のコーヒーにたっぷりの練乳でまずくなることってあるのかと衝撃を受けた。
もしかしたら、豆が古すぎたのかもしれない。
気を取り直して街歩きしていると、バス会社があったのでこれまたふらりと入ってみた。
ハノイ行きの寝台バスが1人200ドン(1000円)。
電車の3分の1は魅力的だな~ということで、そのままサクッと予約。
洞窟ツアーと移動日の手配がどちらも終わって、かなり気が楽になった。
あとはやりたいことをやるだけ。
カラオケもベトナム風でビッカビカに光っている。
今回は入らないけど、いつか入ってみたい。
中もゴージャスなんだろうか。
いい感じのお店を見つけたので、ここで晩ごはんにすることにした。
いつもの鶏肉のフォー、フォーガーでほっと一息。
とおるさんは鶏肉おかゆのチャオガーを注文。
帰り道で見かけた華やかな結婚式会場。
「LE VU QUY(ル・ヴ・クイ)」というのは、新郎が新婦を迎えに行って、新婦の両親に結婚の許可をもらう結婚の儀式のことらしい。
明日ここで結婚式を挙げる人たちがいるんだな~と、ほっこりした気持ちで宿に帰ったのだった。