ズドラーストヴィチェ!とおるです。
インドを出て中央アジアの国、キルギスに来ています。キルギスがどういう国かというと、一言で言うなら天国!インドと比べると、さらに天国!
街は綺麗だし、臭くないし、ビールは安いし、肉も安い。知ってます?キルギスって牛のフンが全然落ちてないんですよ!インドはそこら中に落ちていたのに!
でも、インドも好きだよ。近況報告です!
ビシュケク
ビシュケクでは日本人がよく泊まるというゲストハウスに滞在。自炊できるキッチンもあって、親戚の家にきたような落ち着くゲストハウスで、プチ沈没が決定。
そうと決まればとりあえず観光に出かけて、またこの宿に帰ってこよう。
イシク・クル周遊
ビシュケクの宿に大きな荷物を預けて、キルギスの東側にある大きな湖、イシク・クルに1週間ほどの旅行に出かけました。
この大きな湖、透明度は世界2位だし、大きさは琵琶湖の約9倍、山口県ほどの大きさらしいですよ!それを知ったとき、山口県って琵琶湖の9倍くらいなんだって思いましたよね。はい。
ユルタキャンプ
イシク・クルの南岸に位置するトン村でユルタに宿泊しました。ユルタは社会の授業で習った、モンゴルのゲルみたいな見た目で、どうやらキルギスの伝統的なテントみたいです。天井の骨組みはキルギスの国旗にもデザインされています。
基本的に電気が無いこのキャンプで2泊。湖岸でぼーっとしたり、ユルタの中で読書をしたり、とにかくのんびり。昼間はお出かけしてましたけどね。
食事は食堂ユルタで他の宿泊客といっしょにテーブルを囲みます。こういう時に旅行者同士が盛り上がっている様子を見ると、もっと英語力(と、コミュ力)が欲しいと思いますね。僕たちは「どこから来たんだ?」とか「明日は何をするんだ?」の質問に答えるので精いっぱい。
ホーストレッキング
自分で馬を操り、絶景の見える丘まで登るホーストレッキング。この旅の「体験してよかったアクティビティランキング」上位に入るほど良かったです。
馬の操りかたで教わるのは「進め」と「止まれ」だけ。あとは曲がりたい方の手綱を引けば曲がるぞと教えてもらい、出発。
「チャッ!」だか「チュッ!」だか「チョッ!」だか言いながら馬の腹を蹴ると進むのですが、これがなかなか難しい。「チョッ!チョッ!チョッ!」って言ってたら、他の馬について行くように曖昧に動き出す馬。言うことを聞いてくれたんだか、どうだか…。
僕の馬は黒くてカッコよかったので勝手にシュナイダーと名付けていました。でもこの馬、勝手に立ち止まっては文字通り道草を食っていつもモグモグしていたので、シュナイダー・モグモグと命名し直しました。最終的にはモグモグと呼んでたな…。
僕「チョッ!チョッ!行くぞモグモグ!チョッ!」
シュナイダー・モグモグ「ブルルッ…(モグモグ)」
トゥス・クル(塩湖)
キルギスの「死海」と呼ばれるトゥス・クルにも行きました。旅行会社でタクシーを手配してもらって片道1時間ちょっと、なかなかの悪路を抜けたところにありました。
さすが死海と言うだけあって身体が浮かぶ、浮かぶ。トゥス・クルでこれだけ浮かぶのだから、死海はどんだけ〜って言ってはしゃいでました。
ちなみに、死海の塩分濃度はトゥス・クルの2倍だそうです。どんだけ〜。
アルティン・アラシャン
この日はイシク・クル旅行のメインイベント、温泉のあるアルティン・アラシャンを目指してトレッキング。早い人は4時間ほどで着くと聞いていましたが、軟弱な僕たちは6時間弱かかりました。
初めは平坦な道も気がつけば緩やかな登りになり、最後に急な坂を登りきったら遠くに村が!この時の感動ぶりと言ったら、思わず「ハラショー!」と叫ぶほど。「ハラショー」はロシア語で「good」的な意味ですが、現地の人はむしろ「最高!」くらいの陽気なニュアンスで使ってます。
最後の元気(ハラショーパワー)を振り絞って宿にチェックインした僕たちは、荷物を置いてすぐさま温泉へ。川を挟んだ反対側に温泉の建物があるのにゲンナリしつつも、温かい温泉に入って元気を補充しました。ハラショー!
翌日は川沿いにあるらしい露天風呂へ。村にある唯一の商店でお菓子を買いつつ露天風呂の場所を聞いて歩き始めました。
「あっちの方(村の入り口)にある川沿の小道をまっすぐ行くとあるわよ。見つかるのを祈ってるわね。」
祈るほど見つかりにくいのかな…。
言われた通りに歩いて行くと、川のすれすれにハート形の湯船を2つ発見しました。片方はしばらく使われていない様子。もう片方は少し泥が堆積していて、お湯もぬるかったけど、折角なので入浴。すぐ目の前をゴウゴウと音を立てて川が流れている、まさに絶景。
それにしても、思いのほかあっさり見つかったな…。
そう思いながらショップに戻ってビールを買いつつ報告すると
「いくつ見つけた?」と。「全部で5個あるわよ」と。
なにぃ〜っ!
悔しいのでハートの湯船まで戻って、さらに先に伸びてる道へ。実はさっきもこの道を進んだのですが、途中の道が崩れていて危なかったので引き返したのでした。
意を決して崩れた道を渡り先へ進むと、残りの3つを発見。そのうち2つは汚れが酷かったので、最後の綺麗な温泉に入りました。
相変わらずお湯はぬるかったですが、無事に発見した達成感と、そのロケーションで大満足です。
え、僕のセクシーショットは要らない?ごめんね。もうちょっとだけ続くんじゃよ。
日本の恋しさ
これまで半年ほど旅をしていて「日本が恋しい」と思ったことはありませんでした。いつも隣になっちゃんがいるし、現地の食事も、どうしても口に合わないというものはなかったので、どこに住んでも上手くやっていけるような自信がありました。
その自信は今でもあるのですが、ここにきて「日本が恋しい」という気持ちも芽生えてきました。
きっかけは、ビシュケクのゲストハウスでなっちゃんが作った牛もも肉のしぐれ煮。東京で2人で暮らしていたときに良く作ってくれた味で、その頃を思い出して泣きそうになりました。
あー、日本が懐かしいな。
そう思いながら旅行を続けていると、今度は山の奥の温泉に遭遇。旅に出てからというもの「たっぷりのお湯に裸で浸かる」なんてベトナムの日系ホテルに日帰り入浴で行ったっきり。タイで川に流れ込む温泉に入りもしましたが、水着を着ていたので微妙に不完全燃焼。やっぱり温泉は裸で浸かるものだ。
あー、日本が恋しいな。
日本に帰ったら山奥の温泉でゆっくりしよう。トレッキングしないと辿り着かないような秘湯巡りなんかもしちゃって、温泉の喜びを堪能しよう。それから2人でご飯を作って食べよう。日本の味を楽しむんだ。
そういう幸せに思いを馳せながら、旅を続けています。不思議と、日本が恋しくはなっても、まだ帰りたくはなっていません。
この旅を最後まで終えて日本に帰るのがますます楽しみになりました。